Adobe Museの長方形ツールと長方形フレームツールの違い

Adobe Museにある「長方形ツール」と「長方形フレームツール」

Abobe Muse(CC2018)のツールバーの中には長方形ツールと長方形フレームツールという名前も外見も似通った2つのツールがあります。
通常画面左端に表示されるツールバーの中で長方形ツールは文字通り長方形で示され、その下の長方形フレームツールは対角線のある長方形で描かれています。
パッと見ではあまり違いのないこの2つのツール。どのような違いがあるかMuseを半年以上触っている私も理解していませんでしたでし、むしろ気にも留めていませんでした。
専ら私が選ぶのは長方形ツールの方で、四角の中に画像を配置したり罫線を入れる為に使っていました。一方の長方形フレームツールは完全無視。このツールは無くても良いのでは?とも感じていました。
しかし、調べてみると両者には意外な(?)違いがありました。

InDesingから引き継がれた2つのツール

Museを触っている人なら知っていると思いますが、Museは同じAdobeからリリースされているInDesignを開発したチームで作られたものです。MuseにはInDesignでの開発思想やインタフェースのデザインが引き継がれており、長方形ツールと長方形フレームツールもその一つです。

MuseとInDesingのフレームの違いとは

InDesingのフレーム

InDesignのフレーム

InDesignの長方形ツールと長方形フレームツールは文字と画像を挿入するためのものですが、役割的には結構柔軟に作られています。例えば「グラフィックフレーム(長方形フレームツールで作る画像用フレーム)」を「テキストフレーム」にしたり、「テキストフレーム」を解除して「割り当て無しフレーム(長方形ツールで作るフレーム)」にするなど、コマンドで自由に役割を変えることができます。

Museのフレーム

Museのフレーム

Museの場合、長方形ツールと長方形フレームツールは役割が異なります。
長方形ツールで作るフレームは長方形という名前でレイヤー等に表示され、フレームに塗りや罫線を指定した場合はそのままの状態。文字が入ればテキストフレームに変化します。また、InDesignのようにテキストフレームを通常の長方形の状態に戻したり、グラフィックフレームに変化させることはできません。

一方の長方形フレームツールで作ったフレームは、画像フレームという名前でレイヤー等に表示されます。画像フレームはテキストフレームに変化しないフレームなので、図形や罫線、塗りに特化したフレームと言えます。

と、ここまでまとめましたが、この2つのツールの使い分けとなるとあまり良い案は浮かんできません。Museはオブジェクトをレイヤーで管理することが多いので、レイヤー名が異なるだけでも作業的には違ってくるのかなあとも思います。

Memo:フレーム画像にはalt属性が付かない

Museはサイト上に画像を配置する際、フレーム内の塗りに背景として入れる方法と、画面上にあるメニューから配置する方法があります。
画像にはSEO対策としてalt属性を指定するのがセオリーなのですが、フレームにはalt属性を付与できないようになっているので、フレーム内に背景としてメインビジュアル等を入れることはオススメできません。
この違いをhtmlで表すと、画像を配置=imgタグ。フレームに画像を配置=background-image(css)といったところでしょうか。
フレーム内に入れる画像は装飾的なものに留めて、サイト上で主要な画像は配置にて挿入するほうが良いだろうと思います。

以上です。

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