本のレビュー「HTMLとCSSとWebデザインが1冊できちんと身につく本」はWebデザイン/コーディング初心者にオススメ!
今回は本のレビューです。
最近までAdobe Museを勉強していた私ですが、AdobeからのMuseの開発終了/2020年3月でのサポート終了の通達を機に、HTMLとCSSを勉強し直すことにしました。
独学でHTML4とCSS2の知識は一通りあったので、最近出版されているHTML5関連の本の中から、Amazonのレビューを参考に数冊を購入しました。
「HTMLとCSSとWebデザインが1冊できちんと身につく本」はその中の1冊です。
一通り読んでみて、初心者や私のような勉強し直しの方にはピッタリな本だと感じたので、以下、良い点と気になった点、その他思ったこと等を書いていこうと思います。
良い点1:基本的なWebデザインとコーディングをテーマにしている
Webの世界は日進月歩で、いろんな技術と情報が更新されていきます。Web系の本はそのときの主流の技術を解説する本が多いのですが、それでも2〜3年後にはその技術が古くなってしまうことも多いです。その点この本はWebで必ず使用する基本的なデザインとコーディングに絞って書かれています。プロともなれば必要もなくなるかも本しれませんが、情報としての価値は時が経ってもそれほど落ちないと思います。
良い点2:本のデザインが良い
この本はいわゆるレッスンブックです。レッスンブックにおいて重要なのは、技術的な内容は勿論ですが、それを伝えるデザインが特に重要だと私は思っています。いくら良い内容の本でも、見づらくて頭に入らないのなら意味はありません。
その点、この本のデザインは本文やコードの文字の大きさ、行間、書体、マーカー風の処理等、変更点や注釈の指示も非常に読みやすくデザインされています。
なので、スムーズに読み進めることが出来、内容も理解もしやすかったです。
良い点3:サンプルのデザインが良い
私がこういった本を選ぶときは、Amazonのレビューを参考にしつつ、時間に余裕があれば本屋で内容を確認してから買うようにしています(時間が無ければAmazonで注文)。この本は本屋で見てからの購入なのですが、手にとってパッと見で感じたのが「サンプルのデザインが良い」ことです。
私の場合、サンプルのデザインが良く無いと勉強のモチベーションを保つのが難しいのですが、この本のサンプルはフリーで配布されているテンプレートのようなクセの無いデザインとなっており、シンプルながら完成度は高いと感じました。
良い点4:Bracketsが便利
本の内容とは直接関係が無いのですが、本書で推奨されているエディタのBracketsは非常に便利で使いやすいです。特にコードの入力補助は初心者には有難い機能です。次は気になった点です。
気になった点1:ちょっと誤植が多い
この本の公式サイトにある正誤表のPDFを見るとわかるのですが、ちょっと誤植が多いです。ただ、私としては勉強中は全く気づきませんでした。しかし、誤植は本来あってはならない物なので、これから購入する人は最新の刷を買うようにしたほうが良いと思います。
気になった点2:レスポンシブ関連の記述があっさりしている
全体の構成として、レスポンシブ関連のページが少ないと感じました。一通りの説明はあるものの、もう少しページを割いての学習/解説が欲しかったです。気になった点3:フォームとアップロードは別途勉強が必要
この本はコーディングとデザインに絞った内容となっています。なので、サーバーが関係するサイトのアップロードの方法やフォームの送信設定などは別で学習する必要があります。
この辺りは本のコンセプトから離れている部分なので、仕方がないのかもしれません。
この辺りは本のコンセプトから離れている部分なので、仕方がないのかもしれません。
総評:初心者がWebデザインとコーディングを学ぶにはぴったりの本
総評としては、初心者が学習する過程としてオススメできる内容だと思います。何度もいいますが、HTMLもCSSも基本的なもので構成されており、難しい記述はそれほどありません。解説イラストも解りやすく描かれているので、しっかり目を通して進めていけば、つまずくことは無いと思います。全くの初心者には少々難しい内容かもしれませんが、何度か読み返して手を動かせば次第に理解出来てくると思います。気になっている方は是非チェックしてみてください。
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